概要

愛・地球博からのメッセージ

「私たちの入学式には桜は咲きません。桜は2月に咲きます。海水浴は禁止されています。皮膚の病気になってしまうからです」
2005年3月25日愛・地球博の開会式での2050年の子供たちからのメッセージです。 愛・地球博は、地球規模で「今我々が直面している危機」を185日間にわたり発信し続けました。
同時に愛・地球博は、愛知の財産とも言える中部国際空港(セントレア)を含む様々な社会基盤と共に新たなる躍進の可能性をこの地域にもたらしました。
これらの社会的な基盤整備とともに、愛知が手に入れたもうひとつの財産は、この博覧会に関わった全ての「人」そのものではないでしょうか。あの小学生のメッセージは、人類の地球環境に向けた叡智の表現であり、こうしたメッセージを世界に発信しえたということは、県民の大きな誇りと自信です。

愛知の「本能」を呼び起こせ

この2005年の成功を通じて、いま「元気な愛知・名古屋」が、全国から、いや全世界から注目を集めています。私たちは、この元気の素となっている、愛知の歴史と伝統に裏付けられた「特性」を自ら再発見し、それを自覚的に「持続する愛知」へと結びつける責任を負っているのです。この2005年がイベントの終わりではなく、新たなスタートラインであることを記すために。
愛知はかつて、信長、秀吉、家康という、その時代のリーダーの3英傑を輩出した地域です。第一次世界大戦以降は、工業化が進展し工業製品出荷高を28年連続(平成16年)で全国1位を続けると同時に、国内有数の農業生産高をも誇ります。愛知は、農工のバランスの取れた「ものづくり」において、日本をリードし続けてきました。これらの背景には日本の中央など恵まれた地勢的条件に加え、堅実な生活感覚、固い家族や地域の絆、進取の気概、教育への情熱など、かずかずの特色ある県民性が、いわば「本能」として脈々と受け継がれてきたのです。

「人的資源」こそ「持続する愛知」の源泉

かたやこの愛知にも、「少子高齢化時代」という波が押し寄せ、ものづくりを支えてきた優秀で勤勉な労働力の確保が危ぶまれています。格差の拡大、将来への不安が、若い世代の出産や子育てへの意欲を萎えさせ、流入する外国人労働力やアジア系住民と仲良く共存する文化や制度は立ち遅れています。学力の低下、治安の悪化などに対しても政治・行政は有効な対策を打ち出しきれておらず、自治体の財政難が重くのしかかっています。
「ばら撒き型」福祉の拡大や、公共事業主導型の経済・景気対策、総花的な行政サービスの拡充は、もはや望めません。新しい公共サービスの担い手としてのNPOを育成し、行政機構を効率的で強力なものに大胆に再編し、限られた行政資源を「選択と集中」で投下することが必要です。
私たち民主党はこれまで、分権時代の行政改革に一貫して「いつも真ん中に人がいる」と、生活者中心を訴え続けてきました。そしていま、この発展として、「人的資源立県」を掲げます。安心して子どもを産み育てることができ、質の高い教育や職業訓練が誰でも受けられ、それぞれの能力を職業に生かす機会が保障される。この社会システムを行政と市民力が支えあうことにより、「持続する愛知」を実現しようとするものです。「持続可能な(Sustainable)」という地球環境問題から生まれた発想を、「ひと」を中心とした社会全体のライフサイクルにおいても貫徹することが、愛知の政治・行政の追求すべき最大テーマであると考えるものです。

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